「今が一番可愛い時よ〜」の呪縛

「今が一番可愛い時よ〜」の呪縛


我が子らはとっくに私の身長を抜かし、ヒゲは生え、声も低くなり。子育てがカウントダウンに入っている私にとって、街で見かける小さなお子さん連れの家族は、眩しくて仕方がない。

うちの子らもあんなにちっちゃい時があったなぁ〜と目を細めつつも、少し胸がズキンとする記憶がある。

そう、あの頃、外でお会いする妙齢の方々に言われた
「今が一番可愛い時よ〜」
だ。

まん丸ほっぺの5頭身、ヨチヨチ歩きで、元気いっぱいのギャングたち。はたから見れば可愛いに決まってる。
でも当時は
・とにかくイヤイヤ期
・拷問かと思うほどの夜泣き
・エネルギー消費のため果てしない公園遊び
・それらの合間を縫っての家事
全く一筋縄ではいかないメシ・フロ・ネルに疲労困憊の日々。

「一番可愛い」と言われるその時を楽しむ余裕などなかった。
とにかく一日を無事にやり過ごすのが精一杯で、

我が子の可愛さはどうやら今がMAX、それを手放しで受け入れられない自分は、ダメな母親なのかもしれない…とさえ思っていた。

あれから10年以上経ち。

今、もしかしたらあの頃の私と同じような感覚を持っているパパママに言いたい。

「我が子はいくつになっても可愛いから心配ないよ」
と。
「いや、むしろ私は、大きくなってからの方が可愛くて仕方ないよ」
と。

自分から出てきたはずなのに、全くの別人格が育っていくこの面白さと愛おしさ。
それを今目一杯楽しめるのは、あの頃よりもずっと、私に気持ちの余裕があるからなのだろう。

これは決して、道端で見かけた幼子の親御さんに「今すごく可愛い時ですね」と言ってはいけない、ということではない。
我が子が可愛いと言われてそのこと自体が嫌な親はいないはず。

私が伝えたいのは、
そのパパママたちに
「今はしんどくて、手放しにこの瞬間の可愛さを楽しめなくても大丈夫だよ」
ということ。

その言葉にモヤモヤしてしまうアナタは、ダメな親ではないですよ、ということ。
きっと私のように、その頃の自分を微笑ましく振り返れる時がいつか来るから。
あんなに永遠に続くのではないかと思われた育児地獄も、終わりを意識しだすと、幸せな時だったと思えるから。

決して今の自分を責めないで。
「今が一番可愛い時の呪縛」から解放されていい。


全てのパパママに幸あれ。
この子育てタグが、少しでもエールになることを祈って綴ります。

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